粘度計とは、流体の「さらさら」「ドロドロ」といった粘性を数値化するための機器です。ここでは業界別におすすめの粘度計3選や、粘度計メーカーとその製品一覧、さらに粘度計の原理・種類・価格帯について詳しくご説明します。
粘度計は、さまざまな業界で品質管理や製造工程の効率化のために導入されています。
例えば不良品の製造を未然に防いだり、新商品の開発に役立てたりするなど、導入する目的は企業によってそれぞれ。
ここでは3つの業界において、それぞれおすすめの粘度計をご紹介します。




インライン型式の計測器になっており、製造ラインの中断やサンプル採取の手間を省くことが可能。生産過程の中で、粘度をリアルタイムに継続測定できるため、製品の安定した品質保持に貢献します。
万が一の異常や品質のばらつきなどもにも、迅速に対応できるプロセスを確立できるでしょう。
CIP/SIP(定置洗浄・定置滅菌)対応設計により、生産ラインを停止せずとも清掃を実施可能。稼働効率の向上に貢献でき、製造コストの削減にも期待できます。
またセンサ自体に、液体や物質が滞留してしまうデッドスペースが無いため、雑菌の繁殖リスクを低減。衛生基準が特に厳しい食品業界でも、安心して使用できる仕様になっています。
ビスコスコープ®センサ VA-300は、-40 ~ +130℃(オプションで-40 ~ +450℃)までの温度範囲に対応。加熱や冷却が必須となる食品製造において、精密な測定を可能とします。
またセンサ内部のPt100温度計によって、温度・粘度を同時に計測が可能。温度変化に敏感なチョコレートなどの質感や粘度を維持するための、効率的な生産ラインを実現できます
リアルタイムで粘度・温度を精密に測定でき、CIP/SIPにも対応。製造ラインを停止せず衛生状態を維持できる、メンテナンスフリーの粘度計です。-10℃~130℃までの調理工程に対応ができ、食品の一貫した製造品質を保持します。

基本的にはVA-100と同じ仕様ですが、より高い圧力や温度環境にも対応できるのがVA-300。オプションをプラスすることで-40℃~450℃の温度環境にも対応ができます。温度感度の高い製品に対しても、温度による粘度変化の測定が可能です。

日本カンタム・デザインの
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粘度計について問い合わせる
| 本社所在地 | 東京都豊島区高松1-11-16 西池袋フジタビル2F |
|---|---|
| 電話番号(受付時間) | 03-5964-6620(平日 9:00~17:00) |
| 企業HP | https://www.qd-japan.com/ |

化学製造工程において、品質や効率に直結するスラリーの中でも高粘度のスラリー液に対応。
化学反応が進行中でもリアルタイムで連続的に粘度の測定ができるため、プロセスの調整や製品の品質向上にも貢献できるでしょう。
製品自体は可動部分がないシンプルな構造になっており、振動や急激な温度変化のある環境下でも安定した稼働が可能。摩耗部分がないため、頻繁なメンテナンスをする必要がなく、長時間の連続使用もできます。
標準で60kg/㎠の耐圧性を持ち、使用温度範囲も200℃と過酷な環境下でも運用可能。(オプションにより150kg/㎠、300℃まで対応可能)
オプションで接液部の材質をテフロンコーティングや、ハステロイといった耐腐食性にも変更できるため、強酸性や腐食性の高い液体の計測も可能です。
高温・高圧条件下でも耐久性があり、過酷な環境でも24時間連続稼働が可能。反応槽や配管への設置も簡単にでき、リアルタイムで粘度・温度計測を行ないます。耐薬品性や洗浄性も優れているため、強酸性液体といった条件にも対応可能です。

| 本社所在地 | 東京都多摩市乞田1284 永山Uビル |
|---|---|
| 電話番号(受付時間) | 042-375-2201(9:00~18:00 ※土・日・祝日除く) |
| 企業HP | https://www.viscotech.co.jp/ |

製品テクスチャの伸びや垂れにくさといった、ユーザーが感じる「使用感」を数値化することが可能。時間経過後の材質変化の様子を計測することにより、クリームやジェルがどのように変化するかといったクリープ測定から分析もできます。応力制御測定を採用することにより中粘度~高粘度の計測もできるため、化粧品の製品開発や品質管理に長けた計測器です。
0.1~4.0mlの少量サンプルでの計測ができ、限られた少量の原材料で正確な測定を実現。化粧品製造の試作段階で行われる多様なテストにも対応しやすく、製品開発においてスピーディーな開発進行に期待できます。
化粧品の製造過程において適切な粘度や使用感を実現するべく、降伏応力の測定にも対応。精密な計測を行うことで、製品の塗布のしやすさや容器の出しやすさなど、ユーザーの快適な使用感を実現する製造設計が可能です。
0.5 ~ 2.5ml程度の少量測定もでき、低粘度から高粘度まで幅広く対応。温度調整は恒温とペルチェ(空冷)タイプの2槽を用意しており、オートギャップ機能もついているため、精密かつ迅速な測定ができます。

| 本社所在地 | 東京都渋谷区幡ヶ谷1-21-8 |
|---|---|
| 電話番号(受付時間) | 03-3469-6711 |
| 企業HP | https://eko.co.jp/ |
※2024年5月8日時点Google検索で「粘度計 メーカー」と検索して100位までに公式HPが表示された会社を調査しました。そのうち、取り上げられた粘度計製造メーカーを紹介します。

簡単操作と高精度測定を両立したデジタルB型粘度計です。ワンタッチでスピンドルを取り付けられ、操作は2ボタン+ダイヤルで直感的。温度調整用のペルチェ式恒温装置(パッケージE)は水の循環が不要で、準備・片付けも簡単です。わずか約4kgのコンパクト設計で、限られた作業スペースでも設置可能。12〜60,000,000mPa・sまで対応し、低〜高粘度の液体を幅広くカバーできます。

研究室などの卓上で、素早く簡単に測定できる振動式粘度計。容器のタイプを問わず、検出端子を液体へ浸すだけで測定可能で、試料はごく少量で問題ありません。使用後の洗浄は検出端子を拭き取るだけの簡単設計です。液体の研究開発、製造プロセスにおける出荷測定、医学・病理学研究などでの利用が想定されます。

生産現場でのオンライン上で液体粘度を連続測定し、測定・記録を自動化することを目的として開発されたプロセス用振動式粘度計。生産ラインにおける迅速かつ正確な自動粘度測定を通じ、現場の効率化と省力化を目指します。低粘度から高粘度まで、自由に測定レンジを選ぶことができます。

ニュートン流動、非ニュートン流動の測定のほか、レオロジー特性評価にも使用できるB型粘度計。新しいモデルではタッチパネル仕様とし、同社従来機に比べて操作性・データ視認性を大きく向上させました。品質管理、製造管理、研究開発など、様々な現場での用途が想定されます。

ブルックフィールド社の開発した粘度単位の標準となっているB型の回転式粘度計です。プロセス中で計測を行うもので、インキ、接着剤、メッキ液など様々な粘度制御が可能です。従来のB型回転式粘度計に加えて配管ライン及びタンクに直接取り付ける振動式FASTシリーズもあります。

ロータをスピンドルタイプとしたB型粘度計。1台で従来機3台分の測定範囲を確保できるマルチレンジ機能を特徴としているため、様々な粘度のサンプルを1台のみで測定したい現場におすすめです。コストパフォーマンスの良い粘度計で、画面は4.3インチタッチパネル型。ストレスのない視認性と操作性です。

腐食性物質の粘度測定ができるBHⅡは非ニュートン性液体の流動特性の測定もできるので高温溶液、ゲル物質、接着剤、塗料、インクなど広い分野で信頼性の高い測定をすることができます。コンパクトで取り扱いが簡単なのも特徴です。

粘度測定に大きな影響を与える温度について、-60℃から300℃まで幅広い監視が可能。恒温槽を仕様すれば、サンプルビーカーの温度制御もできます。内蔵されている磁気継手によりスピンドルの着脱が容易です。スピンドル選択エラーはツールマスターが自動認識します。製品到着後、電源を接続するだけですぐ測定ができます。面倒なセッティングはありません。

アントンパールジャパンの物性計測機器であるViscoQCはペルチェ温調により早く正確な温度コントロールができ、コンパクトな設計で0~100の加温や冷却にも対応できます。スピンドルがマグネット脱着式となっているため、モーターの破損リスクが軽減されています。

動粘度、粘度、密度、粘度指数(VI)、曇点、析出点などを一度で測定できるアントンパールの自動動粘度計であるアントンパール製品の中で、SVMシリーズは1個のセルで測定範囲全体をカバーできる柔軟性を有しています。自動動粘度計ですので手動式と比較して時間の節約ができ、自動計算とデジタルデータにより転記ミスも防止します。

超音波振動を利用しているため、高精度での連続測定が可能。機械的な可動部がないため、目詰まり等を予防するメンテナンスが不要です。設置時の姿勢調整をはじめ各種調整は必要なく、センサー部分の形状がシンプルですので洗浄も容易です。接着剤、油類、化粧品、レジスト、インク類、ポリマー溶液、ラテックスなどが主な測定対象です。

ASTMD445、D446、JISK2283を参考にして製造された信頼の製品。試料が毛細管を流出する時間を測定して粘度を求めます。特に少量の試料に適した粘度計です。測定時の傾きによる計測誤差を抑えるため、測定球と試料だめ球の中心を同一中心軸となるよう設計されています。動粘度0.5~20000mm2/sを測定可能とするため12種類のバリエーションを用意しています。

誰でも簡単に着脱できる「カセット式粘度計ホルダー」を搭載した自動粘度計。登録済みの4桁のシリアル番号を入力して「スタート」を押せば、動粘度(mm2/s)または相対粘度(η rel)を自動演算し、結果を印字してプリントします。粘度計は、最大999本分まで登録が可能です。

電磁スピニング方式を用いた非接触粘度計です。必要試料用は最小で90μLでも測定可能で、試料量不足で測定不可のリスクを防げます。粘度は100 mPa・s以下であれば1秒、10,000 mPa・s程度でも1分で測定することができます。

バッテリー液やマヨネーズなどの非ニュートン流体の粘度測定に使用される粘度計です。合成ゴム製造ライン、界面活性剤製造ライン、ゼラチン調合ラインなどでも使用できます。浸液形、貫流形があり、広い応用範囲で水からアスファルトまで測定できます。指示調節計 DB111M と組合せることで測定レンジ切替5段、指示、調整などができます。

簡易定点測定で迅速に粘度を測ることができ、自動ステッププログラムによる流動特性の測定も可能です。充電式バッテリーを使えば生産現場で簡単に粘度測定ができるよう持ち運びできる仕様となっています。サンプル量が少ないときは密閉チューブによる測定も可能です。

プロセス業界向けの粘度計で、ピストン方式採用によってリアルタイムでの解析が可能になっています。少量サンプルでの測定や密度測定もできるようになっており、リファイナリ、石油化学、コーティング用途に利用できます。機械的リンクがなく、耐久性が高いのも特徴です。

取り付けが簡単なコンパクトな形状でインライン、オンライン、リアルタイムの液体粘度を計測する粘度計です。空気から50,000+cPの広い粘度範囲が測定可能で500 barおよび300°Cでも動作できます。すべての316Lステンレス鋼接液部品で洗浄も簡単です。

東北大学栗原研究室で開発された装置で最小2μLという超微量の低粘度試料の粘度を高い精度で測定することができます。センサーなどを変更することなく0.1~140,000 mPa・sの広い測定粘度範囲に対応していて、低い粘度でも高精度で測定できるのが特徴です。

モーター内蔵の本体に専用ローターを取り付け、測定対象に回転するローターを付けるだけで粘度測定ができる安価な回転式粘度計です。小型・軽量でアルカリ乾電池やニッケル水素電池、ACアダプタで使用できます。重油や都用、食品など液体の粘度測定に適しています。

比較的高い精度で粘度を測定できる毛細管粘度計であり、少量の試料でも対応可能です。オストワルドは標準試料と比較して相対粘度を求めるときに手軽に使えます。ニュートン液体には使用できますが、非ニュートン液体の測定には適していません。

粘度測定条件の設定や装置制御をタブレットで行う回転粘度計です。本体と試料台が一体化しているため常に水平に保ち、正確な粘度測定ができます。V-Compact(V-コンパクト)とV-Pad(V-パッド)の2種類があり、V-Compactは測定ヘッドの交換が可能です。

ほぼすべての産業用途で簡単、確実に粘度を測定できるモジュール式測定システムを採用し、メンテナンスフリーで容易に扱うことができます。求める測定条件に応じてVA-100、VA-300などの製品ラインナップから選べます。

少ない試料で粘度測定ができる平行版回転法を採用したコンパクトな仕様になっていて、温度誤差が少ない特徴があります。また、回転円筒法と比べて容易にガラスの粘性変化や液相変化の温度依存性を測定することができます。
※2024年5月8日時点Google検索で「粘度計 メーカー」と検索して100位までに公式HPが表示された会社を調査しました。そのうち、製造メーカー情報が不明な販売商社を紹介します。

低粘度から高粘度まで、様々なタイプの流体の粘度測定が可能。メーカー独自開発のスパイラルセンサーの搭載により、非ニュートン流体でも良好な再現性を維持しながら連続測定が可能です。専用ソフトウェアにより、容易に流動特性試験を行うことができます。

泥水の粘性を現場で測定する粘度計で、ファンネル粘性として表示します。500㏄の清水流出時間は18.5±0.5秒です。ファンネル粘性試験器としてだけでなく、泥水の性質を維持する目的や泥水の流加式粘度試験に用いられています。
粘度計は、液体の粘性を計る装置です。
接着剤や塗料のような化学製品の粘度を正確に把握するために化学産業で広く用いられています。粘度の管理が品質に直結する、食品や飲料の製造過程においても使用されています。粘度の違いにより最終製品の質感が変わってしまうことがあるため、食品や飲料の製造における品質維持にも不可欠となっています。
粘度を測定する方法としては、大きく2つに分けられます。1つ目は液体を装置の上部に注ぎ、どれだけの時間で流れ落ちるかを計測する方法。もう1つは、装置内部でスピンドルという回転軸を用いて液体を回し、粘性を測定する方法です。
塗料など工業用製品の粘度を測定する際は、JIS Z 8803に準じた粘度計を使用します。ここでは、代表的な4つの粘度計の特徴についてご紹介します。
薬品の粘度は、日本薬局方の粘度測定法に準じた粘度計で測定しなくてはいけません。日本薬局方で認められているのは、「毛細管粘度計(細管粘度計)」と「回転粘度計」の2つのみです。回転粘度計に関しては、さらに「共軸二重円筒形回転粘度計」「単一円筒形回転粘度計」「円すい-平板形回転粘度計」3つの粘度計の使用が認められています。
粘度は、測定試料の流動抵抗から数値を求めることができます。この流動抵抗を求める際に関係してくるのが、「せん断速度」と「せん断応力」です。
例えば、2枚の板で試料を挟み、上の板をずらしたとします。この時に生じた板の移動速度が「せん断速度」。一方で、板をずらした際に内部に生じた力が「せん断応力」です。粘度計はこの2つの関係性をもとに流動抵抗を調べることで、粘度を数値化できる仕組みとなっています。
流体は粘性によって大きく2つに分けることができます。せん断速度を変えても粘度の変わらないものが「ニュートン流体」。一方で、せん断速度によって粘度が変化するものを「非ニュートン流体」です。粘度計には両方測定できるもの、もしくは片方のみしか測定できないものがありますので、事前に測定する流体がどちらに該当するのか把握しておく必要があります。
粘度計の価格は、種類や性能によって異なります。簡易的な計測に用いられる「細管粘度計」であれば1台1万円台から製品がラインナップされています。一方で、粘度の測定に広く使われている「回転粘度計」だと、下は10万円台から上は数百万円台まで価格に大きな開きがあります。
卓上型以外の製品に関しては、見積もり対応となるのが一般的です。
測定する試料や測定方法の違いによって、粘度計にはいくつか種類があります。工業用製品の粘度測定で用いられるのは、JISで認められた「細管粘度計」「落球粘度計」「回転粘度計」「振動粘度計」の4種類です。価格は粘度計の種類や性能によって大きく異なりますので、測定用途や必要とする機器の性能に応じて選ぶのがおすすめです。
このメディアでは、省力化と高い品質管理を叶えるプロセス分析計を目的別にまとめています。
従来の卓上型からインライン計測やオンライン計測に変更するメリットなどを解説。自社の工場やプラント内の各種プロセスに合うプロセス分析計を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

濁度計・色度計・UV計・導電率計・pH分析計といった測定器をラインナップし、各配管やタンク(発酵槽)・リアクタなど製造ラインの様々な箇所に取付可能。

製薬用水における微生物汚染を測定するバイオバーデン装置や、コンバータ無しでセンサ内でデジタル分析を行う独自技術を用いた分析計を提供。

研究開発や環境アセスメント分野に適した製品としてポータブルガス分析計やマルチガス分析計などを提供しているほか、卓上/ハンディ型に特化した水質分析計シリーズを展開。