近年様々な分野で聞かれるようになった「バイオテクノロジー」。これは動植物が持つ機能を人間に有効活用するための技術を指し、具体的には食料の品種改良や保存(発酵・冷凍・燻製など)、遺伝子診断や再生医療、バイオ医療といった医療分野、バイオエタノールやバイオ燃料などのエネルギー分野などで活かされています。
今後も様々な形で発展が期待される業界ですが、ここでは業務の改善点を図るためのプロセス分析はどのように活用されているのでしょうか?
バイオテクノロジー分野において、プロセス分析は幅広い形で活用されています。ここでは特に代表的な例について、簡単にまとめました。
まず、製薬業界等で発酵を行う際に用いられることが多いのが「発酵プロセス」分析です。これは高圧蒸気によって微生物等を滅菌する蒸気減菌やオートクレーブ、CIP(定置洗浄)などにも配慮しつつ測定する必要があり、発酵槽やガスの流れの成分監視等をふまえた質量分析も併せて活用されています。
こちらも特に製薬業界において活用されている、注射用蒸留水や純水、超純水などの測定。これらは導電率が非常に低いという特徴があり、人体に対しての安全性を図る意味でも有益だと言えるでしょう。
主に培養液を用い、生きている細胞の数や状態、細胞密度などを測定する方法もあります。こちらも発酵を行う際に活用されることが多く、オンライン式の測定であればリアルタイムに情報を得られるほか、人の手を介さずに済むためより効率的に分析を完了できるでしょう。
バイオテクノロジー分野でのプロセス分析に関しては、石油化学工業における「プロセス質量分析」が挙げられます。これは発酵等の際、細胞が生きているかどうか(呼吸の有無)や栄養の効果を分析するもので、汚染の発生をはじめとするリスクを防ぐ目的でも効果的です。オンライン式(自動制御)のプロセス分析を活用すれば、生産率の増加や、安定した製品の品質維持などにも繋がるでしょう。
このように、バイオテクノロジー分野においてプロセス分析は幅広く活用されています。細胞の様子を確認したり、成分を把握したりといった作業は製品の安全性を保持する意味でも不可欠ですから、今後もより一層その必要性は高まっていくのではないでしょうか。
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