石油化学分野は天然ガスや石油を原料として、主に化学製品の合成を目的とする事業です。これは燃料に使用する油などの用途は除き、あくまでも合成樹脂やゴム、繊維などを作り上げるものを言います。
化学的な要素が強いことからプロセス分析の重要度も高いように思えますが、具体的にはどういった形で活用されているのか、見ていきましょう。
石油化学分野においてプロセス分析が活用できるのは、主に「精製燃料の分析」や「油汚濁水の分離」、「蒸留・カラースケール・汚染の検出」などが挙げられます。
石油化学分野において、原料となるものが「精製燃料」です。この中に汚染物質がないか(汚染物質のモニタリング)、色度はどうか(色度測定)、遊離水や浮遊物はないか、潜在的汚染の原因となる少量の物質の検出など、様々な角度から測定を行うことで、安定した品質の確保を行う必要があります。
天然ガスや原油を地下から採取した際、基本的には不要な物質(砂や水など)も一緒についてきてしまいます。こういった成分は油と分離されますが、その中で水の部分は「油汚濁水」と呼ばれ、一定量の炭化水素を含んでいるのが特徴です。
この炭化水素はそのままにしておくと環境汚染の原因にもなりかねないため、更に分離を行うために分離プロセスの中で、定期的に水のモニタリングをしなければなりません。
通常、原油に含まれる様々な物質を分離させるため使用されるのが「常圧蒸留装置」です。この品質はリアルタイムでモニタリングを行い、状態をチェックする必要があります。
不純物として代表的なのは、一般的に常圧蒸留装置の一番上から取り出されるナフサやガソリン、灯油、ジェット燃料などが挙げられますが、これらは非常に軽く高品質な炭化水素なので、透明度が高いのが特徴です。そういった不純物の分類は「色度」によって測定され、汚染の検出と併せて行うことで、安定して品質の高い生産物の維持が可能となります。
このように、石油化学分野におけるプロセス分析は、原料となる石油や天然ガスの不純物を検出して取り除いたり、汚れた水と分離させたりといった工程において有効です。自然から採取される原料だからこそ適切な蒸留を行い、品質を守るためにも精製燃料の分析は非常に重要です。
石油化学分野の品質維持・向上において、プロセス分析は重要なものです。さらに、近年では効率化や環境保全を目的として化学薬品や廃棄物の使用量削減、ダウンタイムの低減などが行われており、より一層重要度を増しています。今後も同分野では、企業のニーズに合わせたプロセス分析計の開発が行われることが予想されます。
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