こちらでは、連続測定を可能とした日本カンタム・デザインのガスクロマトグラフについて特集しています。またガスクロマトグラフが連続測定を行えることでもたらされるメリットについてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まず、ガスクロマトグラフは簡単に言うと、様々な気体を分析する方法のひとつであるガスクロマトグラフィーを行うための装置のことです。英語では“Gas Chromatograph”と表記され、「GC」や「GC分析」といった略称も用いられます。
ガスクロマトグラフを用いて分析される対象は主に複数の化合物が混合されている気体および液体を熱して気化した成分などがあります。ガスクロマトグラフによって分析されることで、含有されている化合物の種類ごとに分離させ、それぞれに定量を行うことができます。
分析の仕組みとしては、ガスクロマトグラフの装置に対象となる混合溶液を投入し、ガスクロマトグラフの装置内で溶液を加熱することで気化させ、気化された成分がキャリアガスという気体によってカラムという分析を行う部位に移送する方法です。カラムに移送された分析対象の気体が分析され「どのような化合物」が「どれだけの量」で含まれているのかを算出して表示されるというものになります。
上述の通り、ガスクロマトグラフは様々な気体にどのような成分がどれだけの分量で含まれているかを調べることができます。一例として、放出されるエチレンガスとアセトアルデヒドの濃度を比較することで、劣化の進行度合いの違いを調べるという使い方ができます。
つまり、ガスクロマトグラフはビジネスの効率化や品質管理においても、大きな力となってくれることを意味しています。そんなガスクロマトグラフによって連続測定が行えるのであれば、ビジネス面でも、より大きなメリットが期待できます。
例えば計測対象としてあらかじめ設定した対象成分を24時間連続で分析することで、自動化と省人化を実現可能。また連続分析を行うことで、不良品や異常などの発生を素早く感知し、生産ラインやプラントなどの品質向上にも、大きく寄与してくれるというメリットが考えられます。連続測定に加え、全自動化が行える機種であれば、利便性はより高くなると言えるでしょう。

日本カンタム・デザインが扱っているガスクロマトグラフの中から、ドイツのI-GRAPHX社が手掛ける「プロセス連続測定対応 マイクロガスクロマトグラフ」を取り上げてご紹介していきます。
従来のガスクロマトグラフと比較し、サンプルガス・キャリアガスの使用量削減も実現している製品です。
この機種の大きな特徴は、検査対象となる気体の経路と電子コンポーネントをひとつのモジュールに統合していることです。これにより、装置の小型軽量化と測定時間の短縮化を実現。さらには、より少量のキャリーガスでの運用を可能にしています。バッテリーによってポータブルでの使用も可能となっているというのも、注目すべきポイントです。
| 対象 | ガス、液体中溶存ガス |
|---|---|
| 測定レンジ | 10ppm~100%(※) |
| 測定精度 | 0.1%未満(※) |
| 使用時環境 | -5~50℃ |
| サイズ(W×D×H) | 220×120×80mm |
| 重量 | 約2.2kg |
| 保護等級 | IP65 |
| 設置方法 | 卓上型ユニット、バッテリー付属ポータブルタイプ、19インチラックマウント、壁掛け式筐体、防爆筐体(ATEX) |
※測定ガス、使用状況による